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医療的ケア児用語集
用語 | 解説 | 分類 |
---|---|---|
希死念慮 | 客観的には理解できない理由で死にたいと思うこと。解決しがたい問題から逃れるために死にたいと思うのは「自殺願望」。 | 症状 |
気切 | 気管切開術 | 聞き言葉 |
吸てつ反射 | 原子反射の一つ。唇に触れたり、口に入ったものに強く吸いつく行為。母乳を吸うために備わっている。 | 発達 |
胸水 | 胸膜腔内にたまった液体。健常でも少量の胸水は存在するが、悪性腫瘍や肝硬変、ネフローゼなどの疾患により量が増加する。 | 症状 |
強直(きょうちょく) | 関節自体の変形・癒着によって関節が動かなくなること。関節以外の変化による場合は「関節拘縮」という。 | 症状 |
強直性痙攣 | 随意筋が不随的に収縮した状態。突然発症して継続する。てんかん発作の場合が多く、四肢を伸展して反り返る全身痙攣と、腓腹筋痙攣などにみられる局所痙攣がある。 | 症状 |
禁忌 | 人体に悪影響を及ぼす危険があるため、使用を避ける治療や検査、投薬のこと。 | 聞き言葉 |
クーリング | アイシンジ、氷冷、冷庵法 | ケア |
QOL | クオリティ・オブ・ライフ。生活(人生)の質の向上を目標とする概念。延命第一ではなく、生活・人生を向上させることを考えること。 | カナ用語 |
屈曲 | 関節を曲げること。関節の遠位部を近位部の長軸から離す運動 | 運動 |
屈曲拘縮 | 関節が屈曲したまま拘縮し、伸展制限のあるもの。意識障害や麻痺のある患者、または長期間の臥床により生じることが多い、発症すると難治性であるため、予防が重要になる。 | 症状 |
クベース | 保育器。インキュベーター(同一語)。 | 医療機器 |
クラーク | 病院で事務処理やスケジュール管理などをする事務要員のこと。 | 専門職 |
クライシス | 危機 | 聞き言葉 |
クライシスインターベンション | 危機介入。健康や生命、安全を脅かす危機的事態に対して、積極的に介入して直面する人を援助すること。 | カナ用語 |
GCS | グラスゴーコーマスケール。意識障害の国際的な評価分類法。 | カナ用語 |
クラッピング | 排痰法。手のひらで軽く胸部をたたき、痰を排出する方法 | カナ用語 |
グラニュレーション | 肉芽(にくげ) | 症状 |
クランプ | 鉗子 | 医療用具 |
クリアランス | 血液中から物質が除法される速度を表す、腎機能の指標。浄化値、清掃率、腎クリアランス。 | 指標 |
グリーフケア | 家族など大切な人と死別して、悲観にくれる人に対する支援。喪失に伴う悲観には、それを乗り越えるまでの心理過程があり(グリーフプロセス)、このプロセスに照らして支援する。 | ケア |
グリオーマ | 神経膠腫(しんけいこうしゅ)、グリア細胞腫。中枢神経系の神経細胞腫(グリア細胞)から発症する腫瘍で、脳腫瘍の約30%を占める。 | 名称 |
グリかん | グリセリンが含まれる下剤による浣腸。便を軟化し、排便を促す作用がある。 | 慣用用語 |
クリック | 筋肉の痙攣、筋違い。 | カナ用語 |
クリックサイン | 新生児に対して行う先天性股関節脱臼の検査。脱臼がある場合は整復音(クリック)が生じる。 | カナ用語 |
クリティカル | 危機的な状態のこと。 | カナ用語 |
クレンメ | 点滴や経管栄養の滴下量を調節する器具。点滴チューブの途中に設置して、滴下の量と速度を調節する。メーカーによって「クランプ」ともいう。 | 医療用具 |
クローヌス | 筋肉や腱を不意に伸張したときに生じる規則的かつ律動的に筋収縮を反復する運動。間代(かんたい)と訳す。 | 症状 |
クロット | コアグラ(同一語) | 症状 |
痙咳 | 激しい咳を連続的に繰り返す咳嗽発作。百日咳の症状にみられる。 | 症状 |
経管栄養 | 経口摂取ができないか不十分な場合に、カテーテルを消化管内に挿入して流動食を注入する方法。鼻腔栄養、胃ろう、腸瘻などがある。 | ケア |
経気道感染 | 呼吸で病原体を吸いこみ、気道(気管や肺)から感染すること。 | 感染 |
経口感染 | 軽食を介して病原体を飲みこみ、消化管から感染すること、軽食物に病原体が繁殖している場合と、汚染した手指や食器によって口に入る場合がある。コレラ、サルモネラ、腸チフスなど。 | 感染 |
痙縮(けいしゅく) | 筋肉の緊張が亢進した状態で、他動的に動かしたときに速度に比例して抵抗の強さを感じるもの。すばやく動かすと強い抵抗を感じ、ゆっくり動かすと弱まる。「痙性」、「痙直」なども同義。 | 運動 |
ECG | 心電図 | 検査 |
嚥下 | 飲みくだすこと。口腔内の食物を胃まで送り込む過程 | 常態 |
嚥下造影 | X線透視下で造影剤入りの検査食を嚥下させ、食塊の流れと嚥下関与器官の動きを観察して病態評価を行う方法(VF) | 検査 |
炎症 | 有害な刺激や損傷を受けたときに起きる、生体組織の防卸反応。発赤、発熱、腫膨、疼痛が典型的な症状。 | 症状 |
円背 | 猫背のこと。胸痛や腰椎が後方へ湾曲し、丸みを帯びた状態。骨粗鬆症や背筋力の低下等によって生じる。 | 症状 |
嘔気 | 吐き気のこと。 | 症状 |
黄疸 | 胆汁・尿から排出される尿素が血液中に増加し、眼球や皮膚などの組織や体液が黄色くなる状態。 | 症状 |
嘔吐 | 胃の内容物を口から吐くこと。 | 症状 |
オージオメトリー | 聴力検査 | 検査 |
OT | 作業療法士。手の動作や指の細かい動作の訓練・指導を行う。食事や洗顔、料理、字を書く等の生活動作の訓練を行う。 | 医療従事者 |
悪寒 | 激しい寒気。体がぞくぞくし、身震いなどを起こし、体温上昇を伴う。 | 症状 |
悪心 | 嘔吐の前に起こる吐き気。 | 症状 |
オストミー | 人工肛門や人工膀胱のストーマ造成術。 | 医療処置 |
オピオイド | 麻薬性鎮痛薬の総称。モルヒネのほか、オキシコドン、フェンタニルなどがある。 | 薬剤 |
ガ―グル | うがい | カナ言葉 |
GERD | 胃食道逆流症 | 病名 |
ガートル台 | 点滴台 | 物品 |
回外 | 手のひらを上に向ける前腕の回旋運動 | 運動 |
回旋 | 身体のある部分を中心(長軸)に回転する運動。 | 運動 |
外旋 | 回旋運動のうち、からだの前面を外側に向かう運動。 | 運動 |
咳嗽 | 咳のこと | 症状 |
回内 | 手のひらを下に向ける前腕の回旋運動。 | 運動 |
回復体位 | 意識はないが、自発呼吸がある傷病者にとらせる体位。舌根沈下、嘔吐物による窒息予防のために横向きにし、上側の股・膝関節を90°に曲げてからだを安定させる | 体位 |
潰瘍 | 皮膚や粘膜などに生じる限局性の組織欠損。皮膚では真皮に達し、胃腸粘膜などでは粘膜筋板の破壊、欠損を伴う。 | 症状 |
解離性障害 | 精神疾患の一つ。意識や記憶、同一性、環境認識など、通常なら統合されている機能が働いていない症状。 | 疾患 |
外瘻 | 皮膚に開口する瘻孔。炎症や外傷によって生じるものと、経管栄養のように人工的に造設するものがある。 | 症状 |
カウプ指数 | 栄養指数の一つ。体重(g)÷身長(cm²)×10.生後3カ月~満2歳までの乳幼児を中心に用いる。 | 検査 |
ガウンテクニック | 感染予防のための、ガウンやマスクの着脱法。 | ケア |
下顎呼吸 | 努力呼吸のこと。下顎を下方に動かし、口を開けて吸気する呼吸 | 症状 |
化学療法 | 化学物質を用いた治療法。抗生物質による感染症の治療、また抗がん剤を用いた、化学化学療法のこと。 | 治療法 |
過換気症候群 | ストレスや不安によって過呼吸になり、動悸やめまいなどの症状が起こる疾患。 | 疾患 |
喀痰 | 吐きただされた痰。 | 症状 |
喀血 | 呼吸器系から出血し、血を吐き出すこと。 | 症状 |
脚気 | ビタミンB₁欠乏症の一つ。下肢のむくみ、しびれを呈する。 | 疾患 |
カテーテル | 挿入用のチューブ、管。注入や排液など様々な用途のものがある。 | 医療用具 |
カニューレ | 血管や体腔へ挿入する人工チューブ。とくに酸素吸入の管や、気管内チューブをさすこともある。 | 医療用具 |
カフ | 血圧計の腕に巻くバンド。気管内チューブの先についている袋。 | 医療用具 |
カマ | 酸化マグネシウム。制酸薬、緩下薬として使われる。 | 薬剤 |
空嚥下 | 口に食べ物が入っていない状態で唾液を飲み込む事 | 聞き言葉 |
カルチャーショック | 異文化に対する心理的・社会的な反応で、衝撃や違和感 | カナ言葉 |
間欠(かんけつ) | 一定の間隔をおいて、起こったり止んだりすること。 | 聞き言葉 |
感受性 | ある反応を引き起こす因子に対する、反応のしやすさのこと。「感受性がある」とは、薬物などが原因因子に対して反応することを示し、アレルギーに対して効果を発揮するということ。 | 聞き言葉 |
含嗽 | うがいのこと。 | 聞き言葉 |
頑痛 | 非常に強い痛み。薬物でコントロールできないほどの疼痛で、麻薬性鎮痛薬が必要となることが多い。 | 症状 |
陥没呼吸 | 努力呼吸の一つ。胸腔内が強い陰圧になり、吸気時に胸が陥没する呼吸。 | 症状 |
ガンマナイフ | γ線の定位手術的照射。多数のコバルト60の線源から放射されるγ線を、一点に集中させる照射装置。病巣に対し、一度に多量の照射をすることで、手術に匹敵する効果が得られる。 | 治療法 |
緩和ケア | 末期がんなど、治癒が望めない疾患に直面している患者とその家族に対し、ペインコントロールなどの身体症状の緩和とともに、心理的・社会的問題に関しても予防と退所をしていくことで、患者と家族のQOLを改善するアプローチ。 | ケア |
奇異呼吸 | 異常な呼吸運動。胸部の動きが左右対称でない(一側の無気肺、気胸、血胸、気道内異物など)、胸部と腹部の動きが同調していないシーソー呼吸、胸郭の一部が逆の動きをする胸郭動揺等。 | 症状 |
気管カニューレ | 気道確保のために、気管内に挿入するチューブのこと。経口、経鼻および気管切開に留置する。 | 医療用具 |
器質化 | 体内に生じた病変、または外から入ってきた異物を無害化する生体反応の一つ。たとえば、胃潰瘍の炎症は、肉毛組織から瘢痕組織となって(器質化)治癒する。 | 症状 |
IVH | 高カロリー輸液。関連項目(中心静脈栄養) | 医療処置 |
亜急性 | 急性と慢性の中間 | 症状 |
アスピレーション | 誤嚥 | 症状 |
アタッチメント | 愛着、愛情 | 発達 |
アプガースコア | 出産直後の新生児の状態をテンスで評価する方法 | 評価法 |
アラーム | 医療機器等の警告音 | 医用器具 |
アンビューバック | 手動で人工呼吸を行うための器具。正式名はバックバルブマスク。アンビューバックは商品名。 | 医用器具 |
アンプル | 密封容器(注射薬などの容器) | 医用器具 |
ER | 救急救命室 | 診療科 |
EEG | 脳波 | 検査 |
ECG | 心電図 | 検査 |
EBウイルス | ヘルペスウイルスの一つ。幼児期に不顕性感染する。 | 病原 |
胃管 | 胃の中に挿入する管。経管栄養食の投与などに用いる。マーゲンチューブとも呼ぶ。 | 医療処置 |
易感染性 | 免疫力が低下し、通常は感染を起こさないような病原性の弱い病原菌による感染。日和見感染。 | 症状 |
イリゲーター | 経管栄養剤を滴下する為の注入のボトル。 | 医用器具 |
胃ろう | 腹部に胃の瘻孔を増設し、外から直接胃に水分・栄養を注入する処置 | 医療処置 |
インキュベーター | 保育器。内部の温度、湿度を一定に維持できる温箱。 | 医療器具 |
インシデント | 事故に至る前に気づいた事例。ヒヤリハット。 | 用語 |
インプラント | 移植。機能回復の為の人工歯など、体内に埋め込むもの。 | 処置方法 |
ウィージング | 喘鳴音。「ゼイゼイ」、「ヒューヒュー」といった呼吸音。 | 症状 |
ウィスク | 知能検査。言語理解、知覚統合、注意記憶、処理速度から子どもの発達の特徴を把握。 | 評価法 |
ウエスト症候群 | 点頭てんかん。てんかん発作時にうなずく(点頭)動作や上半身の屈曲がみられる。乳児期に発症することが多く、難治てんかんい移行しやすい。 | 疾患 |
ウェルビーイング | 個人が身体的、精神的、社会的に満足している状態 | 健康状態 |
ウォータートラップ | 人工呼吸器の回路から放出される水を集めて溜めておく部分 | 医療器具 |
ウォックナース | 皮膚・排泄ケアを専門とする認定看護師 | 医療従事者 |
う歯 | 虫歯。う蝕が進行して歯に穴ができていること | 疾患 |
うつ熱 | 体温を十分に放散できないため、体内に熱がこもり体温の上昇をまねくこと。 | 症状 |
ウロ | 泌尿器科。主に腎臓疾患を治療する診療科。 | 診療科 |
ウロストミー | 人工膀胱。膀胱や尿路に障害がある患者の腹部に作る代用膀胱、またはその造設術。 | 医療処置 |
ウロバック | 尿をためる袋(採尿バック) | 医療器具 |
エア | 空気、気泡 | 常態 |
エア入り | 肺音のこと。聴診器を当てて聞く、呼吸が気道を流れる音 | 看護 |
エアウェイ | 気道のこと。気道の確保、または経鼻エアウェイ(気道確保の器具)もさす。 | 医療処置 |
エアマット | 空気の入ったマットレス。褥瘡予防に用いられる。 | 福祉用具 |
エアリーク | 人工呼吸器、気管カニューレ等の空気漏れをさすことが多い。 | 症状 |
HM | 心雑音(ハートママー) | 症状 |
HD | 血液透析。 | 医療処置 |
ARF | 急性呼吸不全。酸素、二酸化炭素のガス交換が急激に著しく障害され、全身に酸素を送ることが難しい状態。 | 症状 |
ALS | 筋萎縮性側索硬化症。指定難病。 | 疾患 |
ADHD | 注意欠陥・多動性障害。注意散漫、集中力の欠如、衝動性、多動などを特徴とする発達障害。 | 疾患 |
ST | 言語聴覚療法、言語聴覚士。言語障害、音声障害、嚥下障害の訓練・指導を行う。 | 医療従事者 |
SpO2 | 動脈血酸素飽和度の値。指先にパルスオキシメーターを装着して測定する。 | バイタル値 |
NG tube | 経鼻胃チューブ。鼻を通して胃に留意するチューブ。経管栄養等に用いられる。 | 医療器具 |
エビデンス | 根拠、証拠。ある事象が正しいかどうかを示す。 | 学術用語 |
エピペン | ハチ刺傷、食物アレルギーなどによるアナフィラキシーに対する緊急補助治療に使用される医薬品。 | 医薬品 |
MRワクチン | 麻疹・風疹の混合ワクチン | 医薬品 |
MRI | 強い磁場と電磁波で、身体の断面を撮影する検査法。CTと異なり、被爆しない利点がある。 | 検査 |
MS | 多発性硬化症。指定難病。 | 疾患 |
MD | 精神発達遅滞。知能の発達が遅滞し、社会生活にうまく適応できない状態 | 疾患 |
LD | 学習障害。全般的な知的発達に遅れはないが、聞く・話す・読む・書くなど特定の能力の習得と使用に著しい困難を示す障害。 | 疾患 |
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